株式会社オハラ

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オハラの極低膨張ガラスセラミックス技術、JAXAより表彰

2025.03.13

株式会社オハラ(本社:神奈川県相模原市、代表取締役社長執行役員:齋藤弘和、以下「オハラ」)は、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)から表彰されました。ガラスメーカーがJAXAより表彰されるのは今回が初めてとなります。

 

【概要】
オハラの光学ガラスおよび特殊ガラスは、高精度が求められる宇宙・天文分野の最先端プロジェクトで採用されています。JAXAが開発する観測衛星においても、オハラは極低膨張ガラスセラミックス「クリアセラム™-Z」を光学系反射ミラー材として提供しています。

このたび、オハラの極低膨張ガラスセラミックス技術が衛星システム開発に貢献したことが評価され、令和六年度部門長賞を受賞するに至りました。

 

【極低膨張ガラスセラミックス「クリアセラム™-Z」について】

 

「クリアセラム™-Z」はオハラが長年培ってきた高均質熔解技術とナノ結晶化技術により生み出された、極低膨張のガラスセラミックスです。熱膨張するガラスの中に、熱をかけることで縮む性質をもつナノレベルの結晶を析出させ、ガラスの熱膨張を相殺し、極低膨張性を実現しています。温度変化に対する伸縮・変形が極めて小さく、高い精度が要求される半導体露光装置のほか、大型望遠鏡用のミラー材や人工衛星に搭載されています。

 

今後も、ブランドスローガン「ひかる素材で、未来をひらく」のもと、生活文化の向上や技術革新に寄与する素材を開発・提供してまいります。

 

◆オハラの光学・特殊ガラスにおける宇宙・天文分野貢献の歴史(一例)
オハラのガラスはアポロの月面着陸をはじめ、長年にわたり宇宙・天文分野に数多く貢献しています。

1969年 アポロ11号に搭載。月面に着陸。
1973年  NASAの宇宙ステーション「スカイラブ」に搭載。
1982年  スペースシャトルコロンビア号に搭載。
1999年  すばる望遠鏡の主焦点カメラ(SC)のレンズとして搭載。
2007年  月周回衛星「かぐや(SELENE)」に宇宙望遠鏡ミラー・姿勢制御用ミラーとして搭載。
2012年  すばる望遠鏡の超高視野主焦点カメラ(HSC)のレンズとして搭載。
2014年  大型天体望遠鏡「TMT」の主鏡に採用。小惑星探査機「はやぶさ2」の分離カメラとして搭載。
2017年  超低高度衛星技術試験機「つばめ(SLATS)」の光学センサーミラーとして搭載。
2019年  国内最大の望遠鏡「せいめい」に搭載。
2021年  NASAの火星探査車「パーシビアランス」のカメラに搭載。
2023年  小型月着陸実証機「SLIM」の航法カメラ、分光カメラに搭載。

 

◆株式会社オハラについて
1935年創業、日本初の光学ガラス専業メーカー。新たな素材の可能性を追求し、生活文化の向上や技術革新に寄与するユニークなガラス素材を開発・提供してきました。提供するガラス素材は、光学機器、医療、バッテリー、宇宙開発といった幅広い産業の発展に貢献しています。

 

◆会社概要
社名:株式会社オハラ
所在地:〒252-5286 神奈川県相模原市中央区小山1-15-30
代表者:代表取締役社長執行役員 齋藤弘和
事業内容:光学ガラス・特殊ガラスの製造・販売
資本金:58億5千5百万円
従業員数:474名(2024年10月末)
URL:https://www.ohara-inc.co.jp/

 

【製品に関するお問い合わせ】
株式会社オハラ
事業推進センター 営業部 営業三課
MAIL: r_usui@ohara-inc.co.jp

【広報に関するお問い合わせ】
株式会社オハラ
総務人事センター 総務部 総務課
MAIL:kitagawa@ohara-inc.co.jp